


さまざまな用途で進化を続ける人工知能(AI)ですが、健康の分野では人を超えてペットにまでその力が及ぶようになりました。
さまざまな用途で進化を続ける人工知能(AI)ですが、健康の分野では人を超えてペットにまでその力が及ぶようになりました。ペットの顔写真から病気を予測する疾患予測システムに関する特許が世界で初めて取得されたそうです。
トイ・プードルにおいて約70%の精度で疾患の有無を判定
この特許は、ペット保険を展開するアニコム損害保険を子会社に持つアニコム ホールディングスが取得したものです。
それによると、ペットの顔写真のみから、一定期間内に眼や耳、皮膚疾患といった病気にかかるか予測できるとのこと。
一例として、トイ・プードルの顔写真を用いたところ、約70%の精度で眼科疾患の有無を正しく判定。かなり高精度といえるのではないでしょうか。
人間向けでも病気の診断にAIが活躍
AIは人間向けの病気の診断でも活躍が期待されています。たとえば、Medmainが開発したPidPortは、AIによる病理解析ができるソフトウェア。病理医不足という課題を解決し、かつ精度の高い診断が期待できるでしょう。
また、MieTech(診エテック)とOKWAVEは慶応義塾大学と協力し、眼底写真を用いた眼科疾患の診断を支援するスクリーニングプログラムの開発を進めているそうです。
AIにより、私たちの健康診断がより効率的かつ的確に行われる日も近いかもしれませんね。また、AIによる診断は、先進国だけでなく、医療提供体制の乏しい地域でも活躍が期待されますので、ビジネスチャンスも大きいのではないでしょうか。